青春ブタ野郎はラノベ論争の夢を見ない

皆さんこんにちは、けーえぬです。 さて、今回は2本目のブログとなります。先日学校の現代文の授業で論説を書こうとかいう無茶振りをされた訳ですが、せっかくなので提出原稿をブログに残しておこうかなと思い、今回のブログを書いています。ファイル2ページ分ということでしたので、途中大幅カットを行った結果、なんかよく分からない文章になってしまいました…それでも読みたいという方がいれば是非読んでみてください。それではどうぞ!

青春ブタ野郎ラノベ論争の夢を見ない

ある日、一冊の本と出会った。鴨志田一青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』である。前作の『さくら荘のペットな彼女』で鴨志田先生の虜になっていたことに加えて、ネット上での評価も高く、最新刊までまとめて購入した。そしてハマったのだ。面白くて、感動して、何度も読み返したものだ(ちょうどこのとき期末試験1週間前で、試験前日の睡眠時間が吹き飛んだ)。 という思い出話は置いておいて(笑)、今回はライトノベルとは何なのかを考えたい。「ライトノベルは人生の教科書である」というフレーズは、昨年アニメについてまとめた時に用いたものだ。「ライトノベルはただのオタク小説でしょ?そんなの読む意味無いでしょ?」なんて言われることもあるが、そのようなことは決して無いと思っている。 まずは、そもそもなぜライトノベルが否定されるのか、理由を考えてみたい。否定する人は2つのタイプに分けることが出来る。読む前から全否定するタイプと、読んでみて自分には合わないと否定するタイプだ。それぞれについてみてみる。  ライトノベルに良くない先入観を抱く最大の理由は表紙絵にあると思われる。ライトノベルでは、ヒロインの可愛らしい(またはエロい)イラストが描かれてあることが多い。これはライトノベルを読んだことのない人(耐性の無い人)には衝撃的なものである。私が家で本を読んでいると親に「またエロいやつ読んでるの?」と聞かれたことがあったが、それはライトノベル=エロいという構図が出来上がっているということである。 また、このイラストはアニメ調で描かれている。アニメは良くない、2次元はキモいという風潮があるので、それがライトノベルを否定することに繋がっているとも考えられる。確かにこれではライトノベルを手に取ることすらしない。 それでは後者の「合わない」とはどういうことだろうか?中村匠『ライトノベルとは何か』(元開成学園高校生徒の作品)からみてみたいと思う。

では具体的に、僕がどのような魅力をライトノベルに感じているのかということを書いていきたいと思います。 まず、一つ目、「読みやすい」ということ。自分は、わりかし古典や近現代文学、海外文学も満遍なく読む方だと思いますが(新書はあまり読まないのですが)、その中でライトノベルはやはり簡単に読める、ということ。内容が非常に分かりやすい文体で書かれているので、その本の持つ魅力というものがより伝わりやすいのです。また、読みやすいということは、普段、自分が使っている言葉に近い言葉を使っているということになります。その分、登場人物に親しみを感じやすいということもあると思います。 二つ目に、視覚的効果があるということです。ライトノベルというものには、通常枚数から十数枚の挿絵が入っています。(中略)その場面での登場人物の感情、その光景等を文章だけでなく、絵を使うことでより効果的に表現している作品もあります。このような作品は、その小説を読むにあたって、よりイメージがしやすい、物語のなかに自分が入っていけるような効果を持っていると思います。(後略)

つまり「合わない」とは魅力が伝わらない、すなわち、登場人物に親しみを感じなかったり、物語の中に自分が入っていけないということである。これは現実から離れ過ぎているライトノベルの設定が理解できない、自分と主人公が重ならないということではないかと思う。

ここまでライトノベルが否定される理由を考えてみたのだが、結局得た結論は「ライトノベルは合わない」「ライトノベルはキモい、読みたくない」と言っている人にどれだけ魅力を語ったり、反論したりしてもあまり意味が無いということである。ライトノベルにハマるかハマらないかは恋みたいなものだ(?)。 もはやこれで終わってしまっても…とは思ったが、これではただ現実を思い知っただけの文章になってしまうので、第二段落についてもう少しだけ詳しく述べたいと思う。

いいことを教えてやろう。人生には無数の選択肢がある。 が、正しい選択肢なんてもんはない。 選んだ後で、それを正しいものにしていくんだ。 片山憲太郎『紅』より

この文章を読んで、皆さんはどう思うのだろうか。共感する人、しない人といるだろうが、ライトノベルには偉人が言ってそうな名言が沢山散りばめられている。 もちろん名言だけではない。男子校生徒の大半は彼女がいないと思われるので、女性の考えること、女性との接し方などさっぱり分からないだろう。しかし、ライトノベルを読めば少しは分かるのではないだろうか。「これは言っちゃまずいよなぁ」とか「こういうことはしてもいいのか」とか(もちろんそれをリアルで使えるかは別の話である)。 ライトノベルは人生の教科書である、と私は思う。ライトノベルを読むことは決して無駄なんかじゃない。そんかことを思いながら今日もライトノベルを開いている。

進まなければ、見えない景色がある。だったら恐れずに進むだけだ。 平坂読妹さえいればいい。』より

参考文献 大橋崇行ライトノベルから見た少女/少年小説史』 中村匠『ライトノベルとは何か』

というわけで、まあ面白くはなかったでしょw 読んでくれた方、ありがとうございました。

次回はラノベ新刊について語ろうかなと思っています。よろしくお願いします(^ ^)