「妹こそ至高!」〜妹キャラの重要性・本編〜ライトノベルから見る妹像

皆さんこんにちは。けーえぬです!

序章から約1ヶ月半、いよいよ本編です。以下様々なアニメ・ライトノベルのネタバレを含みます、ご了承下さい。

「なんで妹キャラに惹かれるんだろう…」とか思っているそこのあなた!今回はその疑問にお答えしましょう!ちゃんと理由があるんです!!

…このテンションだと疲れるのでだらだらやっていきます。

妹キャラの定義とは?

そもそも「妹キャラ」をどのように定義すれば良いのでしょうか。まあ当然妹はそうですよね(´・ω・`) では妹ではないキャラで、「妹キャラ」と呼べるものはあるんでしょうか。例えば『りゅうおうのおしごと!』。

妹キャラ≠幼女 イコールな訳ないです、ふざけるのも大概にして下さい。妹がロリだと決めつけて語るのは許しません。

『リベリオ・マキナ2』にはユーリというキャラが出てきます。主人公とユーリは共にオートマタで、ユーリは主人公より後に作られたことから、主人公のことを兄と呼んでいます。自分のことを妹認識してるならなあ…というところでユーリは妹キャラであると言わざるを得ません。グレーですね。

なので(面倒くさいので)妹という表記がでているもの出ているものに関しては妹キャラだ!という定義にしてしまいましょう!それが分かりやすい!

しかしこのガバガバ定義だとやはり怪しいキャラが出てくるのです。『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』では主人公の妹である永見涼花が出て来るのですが、もう1人「自称」妹である水無月桜が出てきます。桜は涼花の書いたライトノベルがアニメ化されるにあたって、その作品の妹役となった声優であり、実際に自分のことを妹と呼んでいるという訳です(この書き方だと誤解を招きそうですね。少し説明しておくと、妹である涼花が妹モノのラノベを書いて受賞してしまうのですが、涼花は(外では)しっかりものなのでラノベを書いたとなるとイメージダウンでは?となり、作者を主人公である兄にしてしまおうということになったわけです。つまり兄妹以外はみんなこのラノベの作者が主人公であると思っているので、桜は自称主人公の妹と名乗る(妹モノの作品に重ねて)訳ですね。いやはや難しい。詳しくは作品を読もう!)。桜は妹でもなんでもないし、なんなら主人公より年上なので妹キャラにしたくはないのですが、先程の定義だと妹キャラになります。まあアウト寄りのセーフということで。

実際妹キャラは使われてる?

私はライトノベル中心な人なので、ライトノベル面から色々見ていきましょう。

どっかから持ってきた「ライトノベル発送部数ランキング」です。さてこちらの20作品の中で妹が出てくるのはなんと…18/20です! 9割ですよ!これはすごい!どの作品でも負けフラグが建ちまくっている幼馴染キャラより高い割合じゃないですか? …幼馴染キャラは負けフラグが建っているだって?ここに負けフラグが建たないライトノベルがあるのだよ! (宣伝でした)

9割も使われているのには理由があるはずなのです。ということでその理由を考察していきましょう。

なぜ妹キャラはこれほど使われるの?

妹キャラが使われるのには2つのパターンが考えられます。
① そもそも筆者が妹モノの作品を書いているから
② 妹キャラを使うことで話を進めやすくなるから

まずは①から考えていきましょう!と言いたいところですが、ここは後でまとめて扱う方が分かりやすいので後述します。

次に②です。先程の「ライトノベル発送部数ランキング」では全作品が②に該当します(自信ないけど)。そう、妹キャラが様々な作品に登場する全ての要因はここにあります。サブポジションとして妹を登場させる作品が圧倒的に多いのです! (SAOや魔法科はバリバリメインじゃん!と言われそうですが、妹モノでもないので…うん、許して) ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤただし、妹キャラにどれほど比重が置かれているのかには大きな差があります。先程の20作品をみてみましょう。例えばSAOや魔法科など、妹がストーリーに深く関わっているものもあれば、このすばやダンまちなど、妹が一時的にしか登場しないものもあります。主人公やヒロインの妹であればよく出てきやすく、サブキャラの妹であればたまに出てくることが多い…的な見方ができるっちゃできますが、それだと雑すぎる気がするので、もう少し深掘りしようと思います。

妹キャラは「潤滑油」⁉︎

「妹属性の特徴」という観点からみると、もう少し深い議論ができるのかなと思います。ライトノベル的妹キャラとしてはざっくりと以下の3種類。 ❶素直になれない系妹(ツンデレ系妹)
❷しっかりもの系妹
❸仲良し系妹
❹無口なおとなしい系妹
❺守りたくなるか弱い系妹
(グレーゾーンガン無視おじさん)

イメージしてるのは五等分の花嫁だったりします。

ここで妹キャラが使われる理由①の議論も一緒にしてしまいます。妹モノと言えば、やはり妹が兄に好意を持ってこそでしょう(妹が兄に好意を持っていない妹モノってどうするんだろうか)。そのオプションとしてツンデレは最強ですので、妹モノと言うと❶はかなり鉄板な気がします。というのも、兄と妹が最後は仲良く…という結論に持っていくときに、兄に素直になれなかった妹がだんだんと兄と接する時間が増えていって…と展開が作りやすいからです。基本的には始めと終わりで変化を付けたいですからね(ちなみに最近は終始デレデレの妹モノもいっぱいあります、テンション上がるなあ)。

逆に②では❷❸❹❺が多いです。ヒロインレースに参加せず、主人公の動機付けやサポートをすることが多いため、結果としてサブキャラになりがちなところではあります。これが潤滑油と言われる理由でしょうね。ただし使われるタイミングやパターンは結構ズレがあって、
❷→兄姉が暴走しがちなキャラで、ストッパー/常識人枠での登場が多い。どちらかと言えばサブキャラの妹枠(ちなみに例で挙げた司波深雪は露骨な反例、人選ミス感)。
❸→メインキャラの妹枠になることが多く、主人公やヒロインが悩みを抱えている時の救済役や行動理由を与えるトリガー役など、物語の進行上圧倒的なパワーを持つ。
❹→メインキャラ、サブキャラのどちらの妹にもなり得るが、メインキャラの妹になった場合❺と被りがちなため、サブキャラ枠の場合を検討する方が良さそう。しっかりものの姉の後ろに隠れているタイプの場合(恥ずかしがり)と、姉の主人公に対する好意を応援したり自分自身が主人公に好意を持ったときに積極的に動くタイプと、両極端が存在する。
❺→メインキャラ、サブキャラのどちらの妹にもなり得るが、メインキャラの方が主流(❹の通り)。兄姉はしっかりものであることがほとんどで、主人公やヒロインに行動理由を与えるトリガー役を担うことが多い。妹中心の話でライトノベル1巻分のストーリーを書けるため、作者サイドで大人気。

あくまで自論なのでいくらでも反論はあると思いますがまあ抑えて下さい(懇願)。ちなみにすごい中途半端な❹を設定したのには訳がありまして、エロマンガでよく出てくるんですよこのキャラ。姉妹をヒロインとして登場させたときに無口キャラが結構多いんですよ。やっぱりギャップがいいんでしょうね、普段無口だけどどんどん喘ぎ声を出すようになる感じとか…これ以上はやめておきましょう。

というわけで、妹にどのような役割を持たせるかでキャラの使い分けがされているわけです。役割という視点で考えれば登場頻度が異なることも説明できるというわけです。

計画通り…?

まだ解決していない問題がありますね? そう、「なんで妹キャラに惹かれるんだろう…」です!今まで散々「妹キャラはサブポジションが多いですね」とか言ってきましたが、サブなのにこんなに人気があるのはなぜなんでしょう?

今回は読者層の面でアプローチしましょう。ライトノベル読者のほとんどが「若い男性」なんですね!

勘のいいオタク「…いやいや、それなら妹じゃなくても、後輩キャラとかでいいじゃない。」

…いやいや、それだけじゃないですよ!妹キャラ最大の強みは、妹のいない人には「妹って良いなあ、こんな妹がいればなあ」と現実との対比によってキャラに移入しやすく、そして妹がいる人にも「背徳感」によって逆にドキドキを与えてくれるんですよ!

勘のいいオタク「…いやいや、それなら恋人とかでも良くないか?」

妹は家族という最も近い位置にありながら、恋人が中々出来ない隠キャにも想像しやすい素晴らしいポジションなんですよ!

勘のいいオタク「近親相姦が1番やばくないか…?」 とまあこんな感じで、妹って1番親しみやすいんじゃないかというわけですね。これが僕の考えた結論です(しょぼい…?)。

終わりに

シスコンかなーやっぱりww 自分は思わないんだけど周りにシスコンだろってよく言われるwww こないだ妹がDQNに絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りに人が血だらけで倒れてたしなwww ちなみに俺妹いない(聞いてないw)

ロリコンかなーやっぱりww 自分は思わないんだけど周りにロリコンだろってよく言われるwww こないだの文化祭で幼女に値引き交渉された時も気が付いたら意識無くて手元に大幅値引きした古本のタグが残ってたしなwww ちなみに幼女の知り合いが一切いない(聞いてないw)

…ふざけすぎました。

いかがでしたでしょうか?中々根拠の薄いクソ文章になってしまいましたが楽しんでいただけると嬉しいです。妹は至高!ではまた次回のブログでお会いしましょう。

P.S. 使われなかった文章たち

P.S.1 ※ここで「主人公」と「ヒロイン」の区別をしっかりさせておきましょう。主人公=男という考えを持つ人が一定数いる(らしい)のですが、主人公は女性の場合も使えます。その物語の中心人物(≒物語の語り手)が主人公と呼ばれるので、女主人公の場合も考えられるのです。男主人公の場合の相手女性をヒロイン、女主人公の場合の相手男性をヒーローと呼びます(が、ヒーローと呼ばれることはほとんどなく、男主人公となることが通例です。これが主人公=男だと思われてしまう大きな要因でしょう)。また、ヒーローやヒロインとは別に、よく出てくるけどサブポジションにいるキャラは裏主人公、裏ヒロイン(裏ヒーロー)と呼ばれています。分かりやすい例としては『かぐや様は告らせたい!』ですかね。 男主人公→白銀御行 女主人公→四宮かぐや(主人公2人構成です) 藤原千花→ヒロイン 石上優→裏主人公 伊井野ミコ→裏ヒロイン となります(これは本にも記載されています)。すごいぴったりじゃないですか?確かに主人公2人、サブの中で1番出てくる千花がヒロイン、そして中盤から登場て物語に深く関わっている1年2人が裏主人公と裏ヒロイン。更には表と裏で恋人(になりそう)という展開。いい例を見つけました。

P.S.2 最近はweb版小説がホットですね!まあ「web小説≠ライトノベル」派閥が一定数いるのはしょうがない気もします。僕は別にライトノベルでいいと思いますけどね。web版小説の中で妹モノ関連で1つ宣伝を。 2人の距離感が非常に良いです。気になる方は読んでみてね!